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川底

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この娘とセックスしてた日々があったんだと、写真を見ながら思った。


ぼくは生きていることに悩みすぎだ。

一秒一秒、死にたくてたまらない。

一瞬一瞬、自分のくだらなさに向き合わなければならないのは辛い。

しかもいつも結論が「無」なのは、誰の人生だって「無」なのだろうけど、その

事実にぼくは気が狂いそうだ。


この娘とセックスした日々があった。

あの日々にあの娘はぼくを抱きしめてくれた。包み込んでくれた。キスをしてくれた。ぼくたちはとろけあった。

でもいつもセックスをしていて、あの娘の大切な自由さを、知らぬ間にぼくは奪ってしまっていた。


今、あの娘はぼくという泥沼のような地獄から抜け出して、どこへでも行ける。

いろんなところに行ってるらしいし、素敵な笑顔でピースして写真に収まってる。

時折、連絡があってそんなことを知る。

ぼくは安堵する。

ぼくは責任を負わずにいられることに安堵する。

安心して自分のくだらなさを呪い、脳細胞の破壊されていく時間の流れ、エントロピーの増大に身を任す。

ぼくは深い混乱の中にいる。

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